kuroyurig’s blog

健康長寿を願うシニアの独り言

突然の訃報

今朝の新聞を見て驚いた。友達の訃報案内である。
彼とは新卒の時、同時に同じ職場に着き、以来60年間付き合ってきた。
彼のお見合いの時の相談相手、当日の手順、結婚に至るまで、相談相手となっていた。

彼の担任していた生徒のお母さんが惚れこみ、その姉を紹介したのである。
学校の当直室で、お見合いをし、付き合い始め、結婚を決めてから妹に話した。
生徒本人からすれば、お姉さんが自分の担任と結婚する、と聞き、泣いて嫌だと言っていた。
まあ、日は未定だからということで収まった。

彼は現役の国体選手、水泳の県新記録保持者でもある。後に県水泳連盟の理事長にまでなった。
奥さんは後に国立病院の外科の婦長でもあった。

私が現役の頃、兼六園野球場(後に厚生年金会館、本多の森会館)で中学校の野球県大会が行われた。
私の学校の吹奏楽部が選ばれて、その開会式の音楽を担当していた。
その途中、生徒が不注意にもけがをして、腕から血が噴出している。
慌てて介護の方に処置をしてもらいそのまま国立病院へと運んだ。
車はそのまま、外科病棟まで行き、すぐその場で、適切な処置をしてもらった。
これは全て奥さんの采配だったと後で知って感謝した次第である。

石川県で、国体があった時には彼は説明役として、天皇陛下を誘導、案内し、説明役までしていた。
奥さんは長年の功績で、国から褒章を受け、皇居で、叙勲を受けている。

夫婦で、親しく天皇、皇后にお会いしている人はそう多くはない。

昨日は新聞のお休みの日であった。今朝の新聞で、今日がお葬式だ。これからだ。

先週公民館のウオーキングで、彼の家の前を通っていた。
庭師の方が、お庭の木々の手入れをしていた。
団体行動をしている私は、庭師の方に遠くから大きな声で、先生はお元気ですか、と聞いたら
あまり元気ではないようだ。この家にはいない。どこか病院か、施設だろう、と言っておられた。

近いうちに様子を見に行こうと思っていた矢先に今朝の新聞である。

これから彼に思いをはせ、葬儀に参列する。